2018年11月14日

ザ・ピーナッツ「情熱の花」



小さな胸に 今宵もひらくは
情熱の花 恋の花よ
初めてふたりが ちぎりをかわした
その想い出が 妖しくにおう

わたしの胸に 今日もひらく
情熱の花 あなたを求めて

初めて会った 雨のあの夜
その思い出が 涙を呼ぶの


小さな胸に 今宵も咲いた
血潮のような 赤い花びら
かなわぬ恋と 知りつつ今も
そのせつなさに 夜ごとふるえる

初めてふたりが ちぎりをかわした
その想い出が 妖しくにおう
ラララ……

情熱の花 恋の花


美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみの三人組が大人気のまま
1950年代が終わろうとした時、
ある一つのアイデアが生まれました。

双子の歌手であります。

双子のデュオなんていうものは初めてのことでしたので
もの珍しさもあってずいぶん話題になりました。

また今までの日本の心的な演歌っぽい歌や
洋楽の名曲を歌い上げるものが多かった中、

もちろんザ・ピーナッツもカバーが多いのですが
選曲とアレンジにより新しい作風が生まれ
その後の昭和歌謡の始まりとなりました。

都倉俊一椎名林檎に至るまで
その影響は計り知れないものです。

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ザ・ピーナッツの二人は1941年生まれ。
高校中退後「伊藤シスターズ」としてナイトクラブなどで歌っていました。

1958年、そんな彼女たちをスカウトしたのが
渡辺プロダクションの渡辺晋社長でした。

宮川泰に歌唱レッスンを受けながら
1959年4月「可愛い花」でデビュー。

ザ・ピーナッツ「可愛い花」

ザ・ピーナッツ 全曲集 恋のフーガ 恋のバカンス 情熱の花 可愛い花 ローマの雨 若い季節 ウナ・セラ・ディ東京 東京の女 ふりむかないで 大阪の女 心の窓にともし灯を 浮気なあいつ NKCD-8025

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完全なジャズソングですが、
これはニューオリンズのジャズサックス奏者 シドニー・ベシェが作曲、
歌詞がつけられヨーロッパやアメリカでヒット、
多くの演奏者や歌手がカバーした歌。

ダニエル・ダリューの歌唱のものが素敵です。

Danielle Darrieux「Petite Fleur」

Petite fleur

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ザ・ピーナッツバージョンはそれまで歌唱指導をしていた宮川泰がアレンジ。
この宮川泰がこのあともずっとザ・ピーナッツを育てていきます。

服部良一以降、
歌謡曲らしい歌謡曲を作った偉人は何人かいますが
宮川泰はその中の一人と言えると思います。
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ちなみに「東京の屋根の下」の記事の最後で
オケの指揮をしていた人は宮川泰の息子さんの宮川彬良です。

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デビューの年に3枚のシングルを出していますが
3枚目のシングルとして「情熱の花」リリース。
彼女たちが18歳、1959年9月のことです。

トップの動画と歌詞が合わない、とお気づきの方もいらっしゃると思います。
前記事の江利チエミ「テネシーワルツ」でも苦労しました。

「情熱の花」の作詞は・・・・そう、音羽たかしです。
「テネシーワルツ」と同じやないかい!

この歌はヒットしていますので何度か再録されています。
記事の最初に書いた歌詞は1959年のオリジナルバージョンの歌詞です。

しかし1967年に「ザ・ピーナッツ・デラックス」というアルバムが出ました。
その時にアレンジはともかく、歌詞を全面的に変更してるのです。

なんでや!

オリジナルと再録バージョンの二つが収録されている動画です。


わたしの胸に 今日もひらく
情熱の花 あなたを求めて
初めて会った 雨のあの夜
その思い出が 涙を呼ぶの

恋は気ままな 青い風よ
そっと知らぬ間に 心をくすぐる
あなたの愛を求めて 今宵も
情熱の花 胸を焦がす


もう全然違うじゃん!

しかもその後のテレビやライブでは新しいほうの歌詞を歌っているのです。

トップの動画はザ・ピーナッツが引退する1975年の動画ですので
新しいほうの歌詞を歌っています。

もう「テネシーワルツ」の記事の時に懲りたので
歌詞の変更は気にしない方向で行きます。

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もともとこの歌の原曲は
クラシックのベートーベン作曲の「エリーゼのために」です。

とここでクラシックを張ろうと思ったのですが面白くないので
私の好きなピアニスト、
アルフレッド・ロドリゲスがライブ前にメンバーと
即興で演奏している動画を張っておきます。

なかなか他の記事でご紹介できるチャンスもなさそうなので

Alfredo Rodriguez Trio「Für Elise」


で、クラシックの「エリーゼのために」に歌詞をつけて歌ったのが

フラタニティブラザースというアメリカ出身のグループ。
1957年にリリース。

Fraternity Brothers「Passion Flower」


このグループにヒット曲はこれしかなく
活動もほぼ知られていませんが意外にいいグループでした。

似ていますが青空球児好児ではありません。
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1959年、この歌をフランスのカテリーナヴァレンテがカバーしました。

Caterina Valente「Passion Flowers」


そしてこの歌を同年1959年にザ・ピーナッツがカバー。

1967年再録バージョン


そしてさらにこの歌をカバーしたのがザ・ヴィーナス
作詞に阿木燿子、編曲に井上大輔を起用しました。
1981年リリースです。

ザ・ヴィーナス 「キッスは目にして!」

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もう玄孫カバーくらいまでいっていますが
そのどれもが大ヒットしましたから、
ベートーベンも日本に生まれていたら
良質のジャパニーズポップスをたくさん書いていたかもしれませんね。

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大人気になったザ・ピーナッツでしたが
2年ほどの間は洋楽のカバーばかりを歌っていました。

ザ・ピーナッツから遅れて半年後、
1959年10月にこまどり姉妹という双子デュオもデビューし
その後もザ・リリーズやリンリンランランなんていう人たちもいましたね。
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そのほとんどがもの珍しさだけで売ろうとするために
50年以上経ってもちゃんと売れた双子デュオはいませんが

ザ・ピーナッツのハーモニーは独特で
声質がいいとか音程がいいとか、そういうものではなくて
単純に歌がうまいと思わせるものでした。

スタジオでエンジニアがちょいちょいといじって
綺麗なハーモニーに仕上げたものとは違い、
レコードでも生歌でもほぼ変わらぬ素敵な歌声でした。

ちょっと変わり種のカバーを張って今回は終わりたいと思います。


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posted by スナフキン兵長 at 02:53| Comment(0) | ザ・ピーナッツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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