2014年07月18日

Remedios(麗美)「Forever Friends(フォーエバーフレンズ)」



Hold me like a friend Kiss me like a friend
Say we'll never end
Searching for the colors of the rainbow
Melody never say good-bye
I'll be near you

Hold me like a friend Kiss me like a friend
Say we'll never end
Searching for the colors of the rainbow
Melody never say good-bye
I'll be near you

Some people handle love and never try
I can almost fly with your wings to set me higher
Some day we'll see the world and through the grey have faith in our hands

Hold me like a friend Kiss me like a friend
Say we'll never end
Searching for the colors of the rainbow
Melody never say good-bye
we'll always be forever friends

Hold me like a friend Kiss me like a friend
Say we'll never end
Searching for the colors of the rainbow
Melody never say good-bye
I will believe you

When the river flows
Off to part us both
Only HEAVEN knows
I will be a boat to sail arround you
Melody never say good-bye
I will be near you

Some people handle love and never try
I can almost fly with your wings to set me higher
One day we'll see the world
and through the grey have faith in our hands
till the river end


あまり聞きなれないという人も多いと思います
Remediosさんです。

お母さんが日本人で、お父さんがスペイン系フィリピン人
といいますから血としてはスペイン人と日本人のハーフです。

お姉さんがクラリオンガールの堀川まゆみさんという人で
デビューのきっかけにもなったようです。
お姉さんも作曲家として多くの人への楽曲提供や
自身での活動もしていました。

本名は堀川麗美、歌手として麗美REIMYとして活動。
1984年から1992年ころまでこの名前で活動しました。

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1993年頃からはREMEDIOSと名前を変えて
映画やCMソングを手掛けています。

1965年生まれですから、2014年現在で49歳ですが
ここ最近はあまり活動していないようです。

アニメに詳しい人なら
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の音楽担当、
と言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。

1984年に松任谷正隆と松任谷由実の
全面バックアップというふれこみでデビュー。
1986年にアメリカに渡って 音楽活動。

麗美時代はいかにもバブル時代な感じの容姿で
ニューウェイブポップスらしい歌を歌っています。



麗美としてもReimyとしてもREMEDIOSとしても、
声もよく良い歌も多いのですが
あまりヒットには恵まれていません。
是非この機会にいろいろ聴いてみてください。

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また、ユーミンの大変に有名な「ノーサイド」という歌は、
実は当時の麗美のために作られたものです。

当時を知ってる人は「ノーサイド」は麗美の歌で
ユーミンのはセルフカバーだよ、とご存知でしょう。
「青春のリグレット」なんかも麗美のほうが本家?です。

逆に「Remediosってあの時のReimyなの!?」っていう人も多いんじゃないでしょうか。

当時19歳のずいぶん若い麗美時代の歌声です。
「ノーサイド」も上で紹介したベスト盤に収録されています。


Remediosの時とは違って
デビューしたての10代のころの声は弱く少し不安定な感じです。

レコード会社が何度も変わり、
そのたびに音楽のスタイルが大きく変わっていきました。
色々と大人の事情があったのでしょうね。

1989年にファンハウスレーベルでクリスマスアルバムを出しました。

小林明子、永井真理子、麗美、辛島美登里というメンツで出した
「Merry Christmas to You」というアルバムの最後に
麗美がアレンジをした「The Christmas Song」という歌がありました。
とてもいいアレンジですので貼っておきます。

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その後、表舞台から突然引退してしまうのですが
その理由については全く明らかになっていません。

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REMEDIOS、レメディオスという名前の由来について
1984年から1992年まで11枚アルバムを出しているのですが、
1991年の10枚目のアルバム「夢はおいてませんか?」の中に
「レメディオス国歌・平和との出会い」という
架空の国家の曲を作っています。

これもゲーム音楽のような宗教音楽のような
イメージがずいぶん違う曲ですね。


スペイン語ではREMEDIOSは「救済」とかの意味ですから
「救済の国」というような架空の国家のイメージで曲を作り、
そこからREMEDIOSと名付けたようです。

Remediosとなってからの活動は基本的に裏方のようで、
映画音楽やCMソングばかりのようです。

裏方とはいえ麗美やReimy名義の時以上の活躍をしており
実はほとんどの人がどこかで聞いていると思います。



映画音楽としては、
前述の「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」
(劇場版もREMEDIOSが担当です)や
岩井俊二の映画でも音楽を担当し欠かせない存在となっています。

この曲も1993年のもので、
REMEDIOSと名前を変えた直後くらいの作品です。

「あの日」のアニメを観た人はこの音楽だけで
涙腺がゆるむ人も多いんじゃないでしょうか。
本当に素晴らしいアニメで私も超オススメです。


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岩井俊二の出世作「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」
の主題歌がこの歌「フォーエバーフレンズ」なのです。

テレビドラマの「if」というシリーズがありました。
「もしあの時、違う選択をしていたら人生はどう変わっていたか」
通常は30分完結2本くらいを放送するショートドラマでした。

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しかし、この回は新人映像作家の岩井俊二の1本だけで
1時間半の枠というかなり異例の特別回でした。

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この映画は本当におすすめです。
私の一番好きな映画監督なのですが、
そのきっかけになったのがこの音楽の流れるシーンでした。

本当に可愛かったころの奥菜恵と
クラスメイトの男の子山崎裕太が、
淡い「恋」と言えるかどうかもわからない感情のままの
ひと夏の思い出的な映画です。

ちょっと簡単にストーリーを説明します。
ネタバレを含みますので気をつけてお読みください。

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「if」がテーマのこの映画は、
ある行動により2つのストーリーに分岐し
それぞれ違った2種類の結末へ向かうドラマです。


小学生であるなずな(奥菜恵)典道(山崎裕太)祐介(反田孝幸)
それぞれが恋に近いふんわりした想いを持っていました。

なずなは、両親の離婚で母親に引き取られることになっていて
二学期から転校が決まっていたのですが
その複雑な想いは誰にも言えずにいました。

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そんな夏の日、3人で学校のプールで遊んでいる最中に
典道と祐介は水泳で競争することになります。
離婚した親に反発心を持っていたなずなは、
この競争に勝ったほうと家出、駆け落ちをしようと決めていたのです。

競争に勝つのは典道か?祐介か?
ここでストーリーは分岐していきます。


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一つ目のストーリーでは祐介が勝ち、
なずなは祐介を花火大会に誘いますが、
祐介はなずなとの約束を破ってしまいます。

祐介はなずなのことが好きなのですが
照れや体面を気にして男友達と遊ぶほうを選んでしまったのです。

なずなが約束の場所で待ちくたびれていると偶然典道が通りかかります。

「祐介なら・・・来ないよ」と伝えると、
祐介に約束を破られたことをなずなは知り、
一つ目の物語はクライマックスを迎えます。

なずなは典道をじっと見つめて言います。

「君が競争に勝つと思ったから勝つほうに賭けたの。
もし君を誘ってたとしたら裏切らないで来てくれた?」


「俺は、俺は裏切らないよ!」

「ほんとかな・・・裏切るよ・・きっと」
打ち上げ花火.jpg

立ち去ろうとしたなずなを突如激昂した母親が現れなずなを捕まえます。
「やめて!いやだ!」と泣き叫ぶなずなを無理やり連れて行きます。

映像はそこまでですが
なずなはそのまま知らない街に引っ越していったのでしょう。

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そこにいた典道は助けることも出来ず立ち尽くします。
子供ながらにそのなずなの状況を把握したはずです。

そこへ男友達たちとともに戻ってきた祐介。
連れ去られていくなずなを見てみんな唖然とします。

典道はなずなを裏切った祐介のとこへ走っていき殴りますが
その時の言葉がグッときます。

「見るなよ!」

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典道は「あの時俺が勝ってれば・・」と悔やみつつ
一つ目の物語はここで終わります。

この一つ目のストーリーで
実はなずなの両親の離婚原因がうっすらと分かるようになっています。

「裏切り」
詳細こそ分かりませんが約束をしたのに家に帰ってこなかった父親の裏切りと
約束をしたのに来なかった祐介の裏切りがダブったのでしょう。

多感な少女にとっての
男なんてみんなきっと裏切るんだ、という想い。
かといって嫌がる転校をさせてまで家を出る母親への反発。
両親のように終わりを迎えない「永遠の絆」への想い。

なずなの想いを理解するにはこの「両親の離婚」が大事な要素になっていて
「終わることはは嫌だ」「永遠でいたい」という多感な少女時代の想いです。

この色んなモヤモヤがこの一つ目のストーリーで示唆されています。

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そしてメインである二つ目のストーリー
もしもあの時水泳競争で典道が勝っていたらの話になります。

典道が競争に勝ち、
なずなが典道を花火大会に誘うシーンから始まります。
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迷う典道の手をなずなは強引に引っ張りバスに乗り込みます。
なずなは「駆け落ち」を決め、二人は駅まで行きます。

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電車の乗ろうとするまでのシーンはそれなりに長いのですが、
なずなは突然「え?電車?なんのこと?もう帰ろう」と言いだし、
この映画の中でも謎なシーンとなります。

なんで急に駆け落ちをやめて帰ろうと言い出したのか、
何でこのシーンが映画に必要だったのか、後述します。

実はこの駅のシーンで象徴的なカットが差し込まれているのです。

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どこかへずっと長く続いてる線路
その先にはトンネルがあってさらにその先は全くの未知の世界だけど
線路はずっとその未知の世界までつながっています。

これはこの映画を象徴するカットなのです。

典道は訳が分からないまま再び二人はバスに乗って帰るのですが

地元に戻った頃にはすっかり夜、二人は学校のプールに忍び込みます。

ここから二つ目の物語のクライマックスシーン

プールに腰かけたなずなは遠くで花火が上がっているのを見つめます。
それは、夏休みの終わりを意味し、
同時に今までの生活全ての最後の時間が来たことを意味しているのです。

なずなは服のまま夜のプールに入ります。
ここからの音楽は大変素晴らしいです。

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なずなは実は泣いているのですが、自分の顔に水をかけ、
自分だけが知っている永遠の別れの涙を隠し、
大事なひとときと思い出のためになずなは笑顔を見せます。

なずなと典道はプールでわずかな楽しい時を過ごします。
水面がキラキラしてとてつもなくきれいなシーンで
この歌「フォーエバーフレンズ」が流れます。

なずなは「今度会えるの2学期だね・・楽しみだね」
と言い残し去っていきます。
転校してもう会えないことも言わずに・・・・

この美しくて切ないプールのシーンのために
この映画のすべてがあるといっても過言ではないでしょう。

とても印象的な「今度会えるの2学期だね」というセリフですが、
実はこの一つ前のセリフがとっても重要な意味を持っているのです。

「花火ってさ・・横から見ると平べったいのかな」

打ち上げ花火.jpg

なずなは典道にそう疑問を投げかけ
典道の答えのないまま
「今度会えるの2学期だね」と去っていきます。

ラストシーンで典道は知り合いの花火師の計らいで
真下から花火を見れることになります。

打ちあがった花火は大きな大きなまん丸でした。
それがこの映画のラストカットです。

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下から花火を見た典道は
プールで聞かれたなずなの質問、
「花火ってさ・・横から見ると平べったいのかな」への答えをこの時知ります。

しかし転校してしまうなずなにそれは永遠に伝えることは出来ないのです。

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それは恋愛という形には至らない友情と恋の狭間くらいの
とても淡いものであるけど、
投げかけられた疑問は永遠に終わることなく
ずっと二人の心をつなぐもの
です。

この映画の謎の部分である
「なずなはどうして駅で急に駆け落ちをやめたのか」
の答えもそこにあるんじゃないかと思っています。

例えば、みんなに転校のお知らせをして、
お別れ会をして、最後のあいさつをして、
色々なことを完結させて終わらせてしまうことは、
ひとり転校していくなずなには寂しく辛いことでしょう。

それは「さようなら」という終わりだからです。

「現実的に無理だと思ったから駆け落ちをやめたんじゃないか」
という意見もあるでしょうが、
それならば駆け落ちという話自体が必要なくなってしまいます。

「なずなが駆け落ちを途中で突然辞める」という話を
わざわざこの映画に入れた意味が岩井俊二にはあるはずです。

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実は本気だった駆け落ちを急にやめたのも、
プールで一緒に遊んだひとときも、
プールでの問いかけも、
「今度会えるの二学期だね」も、

解決させないことにより
二人をつなぐ永遠の思い出として存在させていくためのもので、
その想いは見る方向が変わったとしても
いつまでも同じように丸いのだ
、と。
これがこの映画としてのキモの部分だと思っています。

「中途半端で完結させないことの必要性があって、
それがなずなの想いなのだ」
という表現だ、と解釈しました。

今の人生が二学期以降もこのまま続いていく前提で
「今度会えるの二学期だね、楽しみだね」という想いのまま、
多くの出来事にその続きがある状態のまま時を止めたのです。

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淡い恋心はあるけど夏休みの時点ではまだ友達。

二学期以降があれば付き合ったのかもしれないけど
時間を止めて「フォーエバーフレンズ」のまま封印したのです。

「さようなら」という今までの終わりを迎えて新しい第一歩を踏み出すのではなく、
「今」を瞬間冷凍して永遠化したまま別の人生を歩む道を選んだのでしょう。

大人であれば海外まで引っ越しをしても遠距離恋愛も出来ますが
小学生にとって両親の離婚によって知らない街に引っ越して行くことは
切ないほどの終わりなのです。

この映画のラストシーン。
最後にまん丸の花火が上がった瞬間、
この「フォーエバーフレンズ」の一節だけが流れます。

Hold me like a friend Kiss me like a friend
Say we'll never end
Searching for the colors of the rainbow
Melody never say good-bye
we'll always be forever friends


それは「打ち上げ花火が平べったいか丸いか」という
映画のストーリーとあまり関係のない単純なプロットではなく、
この映画全体の意味を表現している
とても深い意味を含んでいるんだと私は思っています。

だからこそこの映画は「打ち上げ花火」であり
「フォーエバーフレンズ」なんじゃないでしょうか。

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そしてちょっと前に私が書いた話を説明しておきます。

『実はこの一つ前のセリフがとっても重要な意味を持っているのです。
「花火ってさ・・横から見ると平べったいのかな」

この映画において、花火は人の想いの比喩表現として使われていると思います。

「一見丸いと思えるものは見方を変えると平べったいのかな」
と言い換えることが出来ます。

つまり「人の想いは時間や状況で変わってしまうものなのかな」
というのがなずなの問いかけであり、この映画の大きな命題であり、

最後のまんまるの花火、「どこから見ても花火はまんまるだった」

「想いは変わらない」

それが大きな命題に対する答えだったと思います。

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ちょっと挟む場所が無かった話なのでここで書いてしまいますが、
最初にこのドラマ映画をご覧になった方はちょっと違和感がありませんでしたか?

設定としては小学校の同級生同士なんですが
体格的にも精神的にも発育度合いがあまりにも違うのです。

全体的に見ても男子は子供っぽく描かれていますが
対しての奥菜恵はかなり大人っぽい演技もしています。

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この映画が発表された1993年当時、
奥菜恵は14歳、山崎裕太は12歳でした。

撮影時期なんかも考えると山崎裕太は本当に小学校6年生くらいでしょうか。
奥菜恵は実際も中学校2年生でしたのでそのバランスは不自然なように見えます。

くわえて奥菜恵は駅で駆け落ちの準備として
背伸び的ではあるものの性的な印象を演技するシーンがあります。

浴衣から服を着替え、口紅をひき
「あたしが食べさせてあげるから心配しないで」
「どこで働くんだよ」
「夜の商売とか」
山崎裕太はそれに戸惑います。

「どう?16歳に見える?」
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このシーンは視聴者サービス的なシーンではなく、
おろおろするだけの子供である男性
精神的にも少し大人の女性の対比を
もっと大きく差をつけて見せるシーンでもありました。

もともと実際の世界でも小学生時代は
女子のほうが背が高かったり精神的にも大人だったりするものですが、

この映画ではお互いに未熟でありつつも
奥菜恵役は両親の離婚や転校を黙っている点など
女性のほうが少し憂いを持った大人である必要があったのだと思います。

この学校のクラスで奥菜恵は体格的にもちょっと大き過ぎなのですが、
実際は2歳年上でしかも小学生と中学生というアンバランス。
あえて岩井俊二はこのキャスティングにしたのでしょう。

そういう意味でもこの映画の撮影時点において
このキャスティングが出来たことは奇跡的なものだったように思います。

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ちょっと長いですが、映画のシーンが入ったバージョン



最高の映像と音楽がどれだけうまく組み合わさっているのかがよく分かると思います。

なずながプールにそっと入る瞬間、
涙をプールの水でごまかして典道に笑顔を見せる瞬間、
最後にまん丸の花火が上がった瞬間、

素晴らしいタイミングで映像と音楽が合致し、
心を掴まれ揺さぶられるのです。

私が岩井俊二が好きな理由の一つは、
非常に音楽的だと感じる部分なんだろうと思います。

ストーリーももちろん素晴らしいのですが、
瞬間をスライスしてその一瞬の何かをどう伝えるか
みたいなところに音楽と映像の共通性を感じます。

うまく言えませんが、
岩井俊二はその瞬間を切り取るのが非常にうまい人だと思います。

他の監督なら固定のカメラで撮るであろうプールシーンも
(多分)岩井俊二の手持ちカメラで撮影しています。

グラグラの手ブレなんてどうでもいいんです。
彼の手持ちカメラの映像は
不思議な魔法がかかっているように素晴らしく、
大事なシーンの多くは彼の手持ちカメラの映像が使われています。

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そしてこの「if〜打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」
このドラマ自体も9月に放映予定でしたが、
当時誘拐事件の影響でお蔵入りの回があり
前倒しされ8月の最後、夏休み中に放映されたことや

ちょうどリアル台風が接近していたこともあり
多くの人が家に帰ってテレビを見てる人が多かったこと、など
このドラマ自体も多くの「if」に支えられた高視聴率だったのかもしれません。

ちなみにですが、岩井俊二監督の映画の中で
私の一番のおすすめはこの「打ち上げ花火」と
「ゴーストスープ」というドラマ映画です。

「打ち上げ花火」はドラマとしての放送は1993年です。
「ゴーストスープ」はその前年1992年のテレビ放映です。

「ラブレター」や「スワロウテイル」もいいですが
鈴木蘭々とデイブスペクターという異色コンビで
大変に面白い作品でした。
地味な存在ではありますがとにかく超オススメです。
あ、音楽担当はもちろんRemediosですよ。

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なんか映画のブログみたいになってしまいすみません。
REMEDIOSに話を戻しましょう。

この歌は「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」の
サントラ盤に収録されています。

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映画「Love Letter」のサントラも素敵なのですが、
それはまた今度。

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簡単な英語だけで書かれた歌詞ですので
訳詞は不要かと思いますが、簡単に訳しておきます。
直訳は簡単だけど、
その抽象的なイメージをつかむのは難しい歌詞です。

友達のように私を抱きしめて
友達のように私にキスをして
私たちに終わりはないと言ってください
私たちはずっと虹の色を追い求めてるの
メロディーはさよならを言いません
私はあなたのすぐ近くにいつもいるわ

人は時々愛を操って 飛び込もうとしないけれど
私はいつもあなたの翼で高いところへ飛んで行ける
いつか私たちは世界を見れるのでしょう
お互いの絆を握りしめ 灰色の世界を駆け抜けて

友達のように私を抱きしめて
友達のように私にキスをして
私たちに終わりはないと言ってください
私たちはずっと虹の色を追い求めてるの
メロディーはさよならを言いません
私たちはずっとずっと永遠の友達なの

もし運命の川の流れが私たちを押し流してしまおうとしても
その時私はあなたの周りを回る小船になるわ
メロディーはさよならを言いません
私はあなたのすぐ近くにいつもいるの

人は時々愛を操って 飛び込もうとしないけれど
私はいつもあなたの翼で高いところへ飛んで行ける
お互いの絆を握りしめ 灰色の世界を駆け抜けて
ある日私たちは世界を知ることが出来る
運命の川の終わりが来るまで

どうして愛や恋人じゃなくて友達なの?
「Forever Lovers」のほうがいいんじゃないの?
と思う人もいるんじゃないかと思います。

この映画のテーマ「ずっと永遠に二人の心をつなぐもの」
として「Forever Friends」なんじゃないかと思っています。

イメージ的な歌詞の謎をいくつか個人的解釈してみます。

おそらくクリスチャンであろうREMEDIOSの歌詞は
キリスト教的な部分がちょいちょい見えていますが、
あえてそこら辺はいじらない感じで書いていきます。

彼女の他の歌からもその部分は大変大きいと推測できますが、
難解な説明が増え、このブログの主旨から外れてしまうからです。

中島みゆきの「糸」の記事なんかでもそのあたりはあえて触れないです。
ご容赦ください。

Searching for the colors of the rainbow
「虹の色を探す」という歌詞。
虹、はやはり何かと何かをつなぐもの、と解釈しています。

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相手と自分をつなぐものを虹と例え、
その関係の中での楽しいこと悲しいこと色々なことを
経験、通過していくことを
「虹の色を探す」と表現してるのではないかと思います。

そしてその「虹の色」は次の文章の単語に関連付けています。

Melody never say good-bye
「メロディはさよならを言いません」の謎です。
「虹の色」と「メロディ」は
近い意味で使っているのではないでしょうか。

虹の色を探すような二人に起こる色々な出来事はメロディであり、
悲しい旋律や楽しい旋律、色々奏でるけれど
それはずっと鳴り続け、「さようなら」を奏でることはない。

When the river flows off to part us both
「運命」という名の川の流れが二人をバラバラにしようとしたり

I can almost fly with your wings to set me higher
あなたといると何でも出来るような気がしたりして

I'll be near you
私はあなたのすぐ近くにいつもいるの、なのですが、
I'll be with you ではないところが大事なところ。

「I'll be with you」私はいつもあなたと一緒にいる
「I'll be near you」私はいつもあなたの近くにいる


人生のボートは一人乗りです。
どんなに愛していても親も子供も同じボートには乗れません。

だから無理をして同じボートに乗ろうとするのではなく、
出来るだけ近いところを並走しようと努力することが大事なことだと思います。

この映画や歌のテーマ、
そう「ずっと永遠に二人の心をつなぐもの」であります。

「辛い時、難しい時、それぞれの人生には色んなことがあるけど
二人はお互いに一番近いところにいつもいましょう」
という愛情を超えた「絆」なんだと思います。

ずっとずっとI'll be near youということなのでしょう。

そして、今までの色んな内容、そのすべてが最後の一文
Till the river end
「その運命が終わるまで」にかかっています。

他の単語もそうですが、
「the river」「the rainbow」「the grey」「the world」のように
「the」がつくと暗喩だったり特別な意味を持ったりします。

ですので単純に「川」という意味ではなく
「人生における運命の流れの川」という意味でしょう。

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運命の川が荒れ狂おうが何が起ころうが、
それは二人をつなぐその時々の色や旋律であって、
二人はいつも近い場所にいるのよ。
その運命の川の終わりまでね。


そういった意味も含めて「Friend」という単語は
日本語でいう「恋人未満のお友だち」という感覚ではなくて
「ずっと永遠に二人の心をつなぐもの」
「絆」に近い意味の単語かもしれません。

また、映画本編にあったように
淡い恋のまま時を止め封印した「フォーエバーフレンズ」の意味も
かけているのかもしれませんね。

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どうかyoutubeの動画が削除されませんように。

私は思うのです。
こうやって最高の映画や音楽を
もう一度若い人たちにブログで紹介して、
時が過ぎてしまったものでも是非見てほしいのです。

こんなにいいものを知らないで育つなんてもったいない。
良いものは永遠に語り継がれてほしい。
削除ではなくて、うまく利益になる方法を模索してほしいですね。

情報があふれ、なんでも簡単にその情報が手に入る今の世界。
わざわざ知らないものを積極的に見る人は少ないでしょう。

一人でもこの映画やこの音楽に触れる人がいてくれたら
本当に素敵だと思います。
もし、これはいい!と思ったものがあったら、
是非購入してくださいね。

個人的な話ですが、
私が大学生時代に恋い焦がれた女性がいまして、
この歌を聞くとその人との数少ない思い出が
走馬灯のように思い出されて
なんとも切ない気持ちになる歌です。

私にとってどれだけの時が経っても変わらない、
それは大きな大きな「if」なのです。

その想いは時間が経って見る方向が変わったとしても
いつまでも同じように丸いのです。

これを読んでくださってるあなたの人生にも
大きな「if」はあるんじゃないかな、と思っています。

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以前、石川ひとみが最強だと書いた私ですが、
この映画に出てくる奥菜恵も最強に可愛いです。
異論は認めない。

(2017.06.28追記)

私がこの記事を書いたのが2014年、
今から3年前のちょうど今頃でした。

「打ち上げ花火」アニメ化される話を
情報に疎い私はつい最近知りました。

そしてこの「Forever Friends」がアニメ版でも
引き続き採用されたようです。

今回歌っているのはRemediosではなくDAOKOという人です。
色々、大人の事情がアリアリではありますが、
DAOKOも素晴らしい歌唱で頑張っています。

この曲が主題歌ではなくて
挿入歌とされたのも色々あるんでしょう。
事務所も何とかDAOKOを売りだしたい、ということなんでしょう。



歌い方を聴いてみると、かなり原曲に近い歌い方で
「出来るだけRemediosっぽく歌えよ!」っていう
大人の圧力を感じたりしちゃいますが(個人の感想です)

このMVの監督も岩井俊二がやっています。

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DAOKOのビデオを見ると、
当時の映画撮影で使われたロケ地で撮られたもののようです。
学校や灯台、バス停、なずなが引っ張られて連れていかれた道、
たくさん登場します。

Youtubeには宣伝用のショートバージョンしかありませんが、
後半にもたくさん登場するのでしょう。

以前から疑問に思っているんですが
普通MVのフルバージョンってどこで観れるんでしょうね。
歌手のDVD?映画のDVD?ファンクラブ?
事務所とかレコード会社の有料サイト?

ミュージックビデオといえども数分間の作品ですから
せっかく作った作品はどこかで見れるようにしてほしいものです。

1993年の夏、24年も前に今のおじさんおばさんが
心を動かされたこの映画と音楽が、

2017年の夏に形を変えながらも
若い人たちの心に触れるチャンスが生まれたことは
本当に素晴らしいことだと思います。

今、多感で感受性の豊かな時代を生きているあなたも
今思ったことや良いと感じたこと、
そして後悔も含めてあなたの「if」が

20年後、30年後、そしてもっともっと長い間、
ずっと忘れることが無いようにちゃんと箱にしまって
継がれていくといいですね。

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posted by スナフキン兵長 at 06:16| Comment(9) | Remedios | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
YoutubeでDAOKOの唄う「Forever Freinds」を聞いた瞬間に、「この曲、知ってる?」と「打ち上げ花火、〜」のことを急に思い出し、このページに辿り着きました。
REMIDIOSがREIMYさんだということも知ってびっくりでしたが、歌詞の意味も知って、涙が出ちゃいました。
Posted by N at 2017年06月30日 14:21
Nさん このブログに来てくれてコメントまでありがとう。
私はそっちのほうで涙が出ちゃいます。
REMEDIOS名義では基本裏方職人なんですよね。
DAOKOを聴いた瞬間に色々思い出すなんて素敵だなあ。
またこのブログに是非いらっしゃってくださいね。
Posted by スナフキン兵長 at 2017年07月03日 16:44
スナフキン兵長さま、お初にかかります。よろしくお願いします。アニメ映画「打ち上げ花火〜」の挿入歌「Forever Freinds」をCMで耳にして、なつかしいなと感じました。まさか麗美がこの楽曲のオリジナルを作詞作曲歌唱していたなんてまったく知りませんた。驚きです!デビューからアルバム「言葉のないのない友情」まで聴きた記憶がありますが、それ以降、私は音楽と映画に疎遠になりました。こうやって、時を隔てて再会することも、なんだかいいですね。あの当時20代だった麗美はアーティストとして立派に成長したんだなと感慨深いです。くわしい解説ありがとうございました。また遊びに来ます!
Posted by Hidebow-Rainbo-Frawbow at 2017年08月22日 20:14
Hidebow-Rainbo-Frawbowさん
コメントありがとうございます。
すごい!「言葉のない友情」をご存知なんですね。
お忙しくて少し離れていても何かのタイミングで再会できるって素晴らしいです。
そう、時を隔てて・・本当に感慨深いですよね。
なかなか更新出来ていませんが、また是非いらっしゃってください。感謝です!
Posted by スナフキン兵長 at 2017年08月23日 18:52
初めまして。 
ブログ「音楽と旅と珈琲と」を立ち上げているShining132と申します。
つい先日、映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を観て、挿入歌の美しい余韻に浸っています。
その挿入歌のエピソードを書かれたそうなので、
事後報告ながらリンクを貼らせていただきました。

岩井俊二氏のドラマのリメイクだったの聞いていましたが、挿入歌までこの歌だったとは驚いています。
同時に1993年のドラマは知らなかった自分にとって、「目から鱗」です。
それにしても、東宝のプロデューサー・川村元気氏は何故あのドラマにこだわって、アニメ映画にまでしようとしたのでしょうねぇ……?
Posted by shining132 at 2017年09月11日 00:26
shining132さん、初めまして。
コメントの上にリンクまで!ありがとうございます。
川村元気さんについては色々と大人の事情がありそうです。
今回のアニメはトイズファクトリーの製作です。
で、トイズファクトリー所属のDAOKOさんが主題歌を歌うことになったのですが、2015年のDAOKOさんの1stシングルのプロデューサーが川村元気さんだったり、2009年にはトイズファクトリーと岩井俊二で映画を作っていたり、トイズと岩井監督と川村プロデューサー・・ゲフンゲフン。
ブログのほうも読ませていただきます。
また是非遊びにいらっしゃってください。
Posted by スナフキン兵長 at 2017年09月11日 13:54
REMEDIOSは麗美の洗礼名です。
Posted by 通りすがり at 2017年11月22日 19:25
様々な事を調べていて辿り着きました。
更に世界が拡がりました。
ありがとうございます!
Posted by かりちゃん at 2018年06月26日 22:00


かりちゃんさん
このブログに来てくれてコメントまでありがとうございます。
だらだらと長い文章なのに読んでくれてありがとう。
Youtubeの動画は消えてしまいましたが、
素敵な音楽は消えないでほしいですね。
また機会があればこのブログにいらっしゃってください。
Posted by スナフキン兵長 at 2018年06月27日 04:50
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